このブログでは実際の実技やレッスン内容についてはあまり書いていないのですが、ジャズ&ブルース系のギターコースでご入会されたばかりの新規の生徒さん達から、最近同じ質問を頂いていましたので、レッスン補足として
『まとめてブログで書きます!』
と約束しました。
ですので、今回はたまに~(^^;
の音楽的な内容で書きたいと思います。
受講生の皆さまはレッスンでだいたい理解できたかなと思いますので、復習として要点を整理したいと思います。
『ドミナント7thコードを基本としたオーソドックスなブルース進行、又はジャズ・ブルース進行の場合、ペンタトニック・スケール以外でかっこ良く、らしく弾くにはどうすれば良いか?』
という質問についてです。
まずペンタトニック・スケールという音階についてはメジャーとマイナーの2種類がありましたね。
いわゆる『4,7抜き』『2,6抜き』の例のアプローチです。
●メジャー・スケールの第4,7音抜き=
メジャー・ペンタトニック・スケール
●マイナー・スケールの第2,6音抜き=
マイナー・ペンタトニック・スケール
そして
①メジャー・スケールにそのスケール上の3rd,5th,7th(第3,5,7音)を♭にした音を付け加える
②マイナー・ペンタトニック・スケールに5thを♭にした音を付け加える
という2種類の用法によって派生する2つのスケールを市販のテキストなどでは『ブルーノート・スケール』などと呼んでいます。(他にも幾つかの違った解釈があります。)
但しこの内メジャー・スケールに上記の各音を付け加えた『ブルーノート・スケール』にはクロマティック的な動きも含んでいますので、レッスンではこのスケールを完コピするような無駄は省きますと伝えました。スケールとして覚えずに『フレーズ』としてシリーズ化して覚えていくという実践的な練習方法を行っていきます。
このフレーズのシリーズを全て完コピすれば今後のアプローチが見えてくるはずです!と生徒さん達には話していますね。
そして先ほど話した通り、クロマティック的な動きを含む『ブルーノート・スケール』の道順を完コピして覚えてスラスラ弾けるようになる!という練習時間は実践的なアイディアに結び付かない事もあり、とても勿体ないですので、私がレッスンで提唱しているのはタイトルの通りミクソリディアン・スケールの有効活用にあります。
レッスンで行っていくフレーズのシリーズもこのミクソリディアン・スケールが土台になっています。
ミクソリディアン・スケールを簡単に説明すると『メジャー・スケールの第7音が半音下がったスケール』と言うことになります。
この半音下がったやや暗い響きの『m.7th音』とかなり明るい響きの『M.3rd音』を併せ持つ、シンプルなスケールなのです。
この
『M.3rd音』と
『m.7th音』と
を併せ持つ
って、どこかで聞いたことがありませんか…??
そうです、基本的なコードタイプの項目で、いわゆるドミナント7thコード(○7)がこの2つの音を併せ持ったコードとして学びましたね。
『明るさと暗さを併せ持つどっち付かずなコード』とか、似たような表現で習ったり読んだりした方は多いと思います。
ミクソリディアン・スケールは先ほど話した通り、メジャー・スケールの第7音を半音下げただけのスケールですので、もちろん該当するドミナント7thコードにとってのROOT音もP.5th音も含んでいる訳です。
●ミクソリディアン・スケールの構成音
もう一度復習
R M.2 M.3 P.4 P.5 M.6 m.7
分類すると
コードトーン
=R M.3 P.5 m.7
テンションノート
=M.2(9th) M.6(13th)
アボイドノート
=P.4
どうでしょう、ドミナント7thコードと相性バッチリな感じがしませんか?
ブルースの進行時に、各ドミナント7thコードに沿って、該当する各ミクソリディアン・スケールを弾いていれば、トニックのペンタ一発弾きで陥りやすい
・Ⅰ7時に#9th音程がキツい
・Ⅴ7時に4th音で浮いてしまう
などの問題も無くなりますので、とても便利でかなりカッコ良く決まってしまうスケールなのです。
(※各ノートを強調する場合はアボイドである第4音のみ弾き方に工夫が必要です。)
教室でジャズ系を受講しているビギナー以上の生徒さん達はここまではだいたい理解出来ていると思いますので、また
『考えながら弾く』
を日々継続してみてください🎸
受講生以外で、こちらをお読みいただいている方へ
いつもありがとうございます。
この記事の内容については60分レッスン1回~3回程度でほぼカバー出来るように行っています。
・音楽理論に基づいた演奏方法をシンプルに学びたい
・スケール(又はフレーズ)に操られて自分らしく自由自在にギターが弾けていないと感じる
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